【WordPress】無料で使えるサーバーを紹介

WordPressのメモ

無料でWordPressブログを始めることって、できませんか?

小規模なブログなら、無料のサーバを借りればできますよ。

いくつかありますので紹介しますね。

ただ、先に言っておくと、多くの方は無料サーバではすぐに性能が足りなくなると思います。

有料サーバも年間2千円くらいから借りられますので、下記の記事↓で検討してみてください。

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1.無料で使えるサーバ

WordPressが使えるサーバが無料で借りられるとは、とてもありがたいサービスですね。

まずは無料で使えるサーバを紹介します(順不同)。

WordPressがインストールできるサーバに絞っています。

  1. StarServerFree 「PHP+MySQLプラン」
  2. Xfree 「PHP・MySQL対応プラン」
  3. Xfree 「WordPress専用プラン」
  4. XREA 「freeプラン」

1ー1.無料サーバのスペック

無料サーバのスペックは下記のとおりです。表の中の「?」は、公式ページに記載がなかったものです。

サーバのスペックが良くわからない方は、後半に解説を書きましたので、読んでみてください。

一応、費用欄も載せましたが、当然0円ですね。

表が大きいので、適宜スクロールして見てみてください。

No. サーバ名 会社 プラン 1年契約の月額
(税別)
1年契約の年額
(税別)
初期費用
(税別)
Webサーバ ディスク種類 ディスク容量 転送量 MySQL バックアップ WordPress簡単
インストール
広告 独自ドメイン
1 StarSaeverFree ネットオウル PHP+MySQL 0 0 0 Apache ? 2GB ? 1 ? スマホ、タブレットに表示
2 Xfree エックスサーバー PHP・MySQL対応 0 0 0 Apache ? 1GB ? 5 ? スマホ、タブレットに表示
3 Xfree エックスサーバー WordPress専用 0 0 0 Apache ? 2GB ? 5 ? スマホ、タブレットに表示
4 XREA GMOデジロック free 0 0 0 Apache ? 1GB 1GB/日 1 × あり

 

  • この表は2021年3月7日時点のものです。

1ー1ー1.広告について

まず各社とも広告が入ります。

「StarSaeverFree」と「Xfree」は、スマホとタブレットのみに広告が表示されます。

「XREA」は、全ページに1つ以上の広告が表示されます。

1ー1ー2.WordPress簡単インストール

各社とも、WordPressの簡単インストール機能が準備されているようですので、安心です。

1ー1ー3.MySQLについて

XfreeはMySQLが5個まで使えますので、WordPressを5個インストールできます。複数のウェブサイトを立ち上げたい方はXfreeが使えます。

1ー1ー4.独自ドメイン

各社とも、

  • 初期ドメイン(無料)
  • 独自ドメイン(有料)

のどちらも使えます。

初期ドメインは、サーバを申し込んだときに全員もらえるドメインです。

初期ドメインを使えば、完全無料でWordPressブログが始められますね。

1ー1ー5.ディスクの種類について

各社とも、公式ページにディスクの種類について記載がなかったので、おそらくHDDのはずです。

1ー1ー6.ディスクの容量について

各社とも、1~2GBのディスク容量です。写真や動画を大量に保存する場合は足りないかもしれませんが、100記事以下のウェブサイトであればなんとか足りると思います。

1ー1ー7.転送量について

XREAは1GB/日に制限されています。その他のサーバの転送量は不明ですが、おそらく同程度に制限されていると思います。

ざっと目安として、1万PV/月のウェブサイトでも、転送量は1GB/日以下なので、大規模ではないウェブサイトであれば、無料のサーバでも問題なく使えると思います。

ただし、突発的にアクセスが増えることもあります。その場合は、簡単に1GB/日をオーバーしますので、おそくらアクセス制限がかかると思います。

2.サーバのスペックの解説、性能の目安

続いて、サーバのスペックを解説します。

この記事で紹介した無料サーバには採用されていない技術の解説も含まれていますので、関係ないと思った方は飛ばしてください。

ただ、今後、無料サーバの技術も進歩してくると思いますので念のため解説してあります。

2ー1.Webサーバ

まずはWebサーバ。

Webサーバ」は、ユーザ(ブラウザ)とのデータのやり取りを処理するソフトウェアです。

ややこしいのですが、

  • 「Webサーバ」は「サーバ」上で動くソフトウェア
  • 「サーバ」はハードウェア

です。

Webサーバが高性能だと、ブログ(ウェブサイト)の表示速度が高速になります。

Webサーバの主流は、現在は下記の3種類。

  • Apache(アパッチ)
  • nginx(エンジンエックス)
  • LiteSpeed(ライトスピード)

 

「Webサーバ」は、世界中のユーザから「サーバ」に送られてくる大量のリクエストを処理します。

そのため、「Webサーバ」がモタモタすると、リクエストに答えるのに時間が掛かり、ウェブサイトの表示速度は遅くなります。

なので、たとえ同じ「サーバ」でも、高性能なWebサーバ」を採用した方がウェブサイトの表示速度は速くなります。

「Webサーバ」の速度は、ざっと、

LiteSpeed(超速い) > nginx(速い) > Apache(標準)

です。

2ー1ー1.Apache

「Apache」は1995年にリリースされて以来、25年以上の使用実績があります。

「Apache」は歴史が長い分、バク(不具合)を出し切っていると言われており、高い信頼性と安定性があります。

「Apache」は、ユーザから受け取ったリクエストを真面目に一つずつ処理するように作られているので、大量のリクエストが同時に来てしまうと、さばくのに少し時間が掛かるという特徴があります。

2ー1ー2.nginx

「nginx」は、同時に大量のリクエストがきても、瞬時にさばけるように、身軽に動作するように作られていて、2004年から使われています。

「nginx」は、「Apache」の10倍~100倍程度の同時リクエストに耐えられるように作られているようです。

ただし、「nginx」は身軽な分「Apache」に比べて機能が少ないため、実は裏では「Apache」も一緒に働いていて、難しい処理は「Apache」にやらせています。

2ー1ー3.LiteSpeed

「LiteSpeed」は「nginx」よりも応答時間が速く、大量のリクエストをより早くさばけるように作られた最新のWebサーバです。

これから次第に、「LiteSpeed」を採用するサーバが増えていくのではないかと予想されます。

2ー2.ディスクの種類

続いて「ディスク」です。

ディスクは、データを保存しておく装置です。

データを記録するディスクには、「HDD」と「SSD」があります。

これまで長い間主役だった「HDD」は、回転する磁気ディスクにデータを記録方式です。そのため、データの読み書き速度に制約があるうえ、故障も発生しやすいという特徴があります。

これに対して、最近普及してきた「SSD」は、半導体メモリにデータを記録する方式です。そのため、読み書きの速度が非常に高速で、故障もほとんど発生しません。

無料サーバは、まだHDDが主流のようですね。

2ー3.ディスク容量

「ディスク」には、WordPressのプログラムやテーマ、プラグイン、写真や動画などのデータが保存されますが、保存できる量が決められています。

もちろん、たくさん保存できる方がいいです。

一つのブログ(ウェブサイト)が保存するデータ量は、サイトによって違いはありますが、だいたい目安として、100記事~200記事のブログで1GB~2GB程度になります。

これに対して、無料サーバは1GB~2GBのディスク容量になっています。

なので、ちょっと足りないと思いますね。ブログの記事数で100記事くらいまでが限界かもしれません。

写真をたくさんサーバにアップしたり、動画をアップすると、もっと少ない記事数でもディスク容量を超えてしまうので、控えた方が良いと思います。

無料サーバはディスク容量が少ないので、写真や動画は少なめにした方がよさそうですね。

2ー4.転送量

「転送量」は、サーバからユーザ(ブラウザ)に送信できるデータ量の上限です。スマホでいうと「ギガ」ですね。

なので、例えば、転送量が「1GB/日」のサーバの場合は、1日に合計1GBを超えたらアクセス制限が掛かります。

当然、ブログが有名になれば毎日大量のアクセスが来るようになるので、転送量を心配する必要が出てきます。

ブログの1記事のデータ量を2MB~3MBとして計算すると、1か月に10万PV(ページビュー)のブログで、おおよそ7GB/日~10GB/日くらいになります。

なので、1か月に1万PVのアクセス数のブログを運営しているとして、多くて1GB/日くらいが目安になりますね。

ただ、突発的なニュースなどでアクセスが急に増えることがあります。このような場合、急に1日で10~20GB程度増えることがあります。

あと、ブログで動画を配信する場合も転送量は増えますので気を付けた方がいいです。

無料サーバの転送量は、XREAが1GB/日で、他のサーバも同じくらいだと思いますので、だいぶ少ないですね。

でも、ブログのアクセス数が1万PV/月くらいになるまでは使えそうですね。

アクセス数が少ない間は、無料サーバでも大丈夫。

2ー5.MySQL

「MySQL」は、まいえすきゅーえると読みます。

WordPressが使うデータベース(データの保管場所)を管理するソフトウェアです。

基本的に1つのWordPressに1つのMySQLが必要です。そのため、複数のブログを立ち上げたい方はその数だけ「MySQL」が必要になります。

ちなみに「MySQL」は、WordPressの投稿記事やユーザ名、パスワードなどのデータを管理します。

ブログを複数作りたい時は、MySQLも同じ数だけ必要ってことですね。

3.無料で使えるサーバのまとめ

無料サーバは、ごく小規模のウェブサイトで、しかも広告が入ってもよければ、そこそこ使えると思います。

一方、アフィリエイトをやりたい方とか、ブログをなるべく多くの人に読んでもらいたいと思っている方、物販サイトを考えている方などは、性能がすぐに足りなくなるので、使わない方がいいと思います。

無料サーバではちょっと厳しいかな、と思った方は、有料サーバを検討してみてください。年間2千円くらいから利用できます。

詳しくは下記の記事にまとめてありますので、見てみてください。