Google Search Consoleにブログを登録しようと思ったのですが、ちょっと難しそうです。
どうすればいいですか？
確かに難しいですね。
難しいポイントは２つあります。
・プロパティの選択
・所有権の証明
です。
実は単純なんですけどね。
説明が長くなるので、プロパティの選択で２つに分けて、すごく丁寧に説明しますね。
ゆっくりついてきてください。
プロパティの選択は
・URLプレフィックス
・ドメイン
の２つがあるのですが、
今回はURLプレフィックスの方を説明しますね。
URLプレフィックス？？
さっぱり、わかりません。。。
大丈夫ですよ。
Google Search Consoleは、ブログの検索順位などの情報を教えてくれるとてもありがたいツールです。
登録は難しそうに見えますが、手順通りにやれば大丈夫ですので、面倒でもぜひ登録しておくことをおすすめします。
ちなみに、Google Search Consoleに登録しておくと、
- ブログの検索順位や検索キーワードなどの確認
- サイトマップの送信
- インデックス登録のリクエスト
- サイトのエラー確認
- サイトに張られている内部リンク、外部リンクの確認
などができるようになります。
Google Search Consoleに登録するには、
- 「ドメインプロパティ」で登録
- 「URLプレフィックス」で登録
の２通りの方法があります。
両方登録することもできます。
今回は「URLプレフィックス」で登録する方法を説明します。
URLプレフィックスって何？って話も解説しました。
「ドメインプロパティ」で登録する方法については、下記の記事を参照してください。
【Search Console】ドメインプロパティの登録手順
なお、Google Search Consoleを使うためには「Googleアカウント」が必要です。「Googleアカウント」を取得していない方は、先に取得しておいてください。
では早速やってみましょう。
１．Search ConsoleにURLプレフィックスでブログを登録する方法
１ー１．Google Search Consoleにログイン
では、初めから説明します。
まず、下記の「Google Search Console」のサイトにアクセスして、「Google Search Console」の画面を表示してください。
https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
下記のような画面が表示されます。
表示されましたら、「今すぐ開始」をクリックしてください。
下記のような「Googleアカウント」のログイン画面が表示されますので、Search Consoleで使用するGoogleアカウントでログインしてください。
「Googleアカウント」をお持ちでない方は、「アカウントを作成」をクリックして、「Googleアカウント」を作成してください。
１ー２．登録方法の選択
これでGoogle Search Consoleへログインができました。
初めてのログインの場合は、下記のように「Google Search Consoleへようこそ」の画面が表示されます。
冒頭に述べましたように、
- 「ドメイン」
- 「URLプレフィックス」
のどちらかのプロパティタイプを選択する必要があります。
丁寧に説明しますね。
１ー３．プロパティタイプの特徴
「ドメイン」、「URLプレフィックス」の２つのプロパティタイプの特徴を説明します。
１ー３ー１．ドメイン
「ドメイン」の方を選択してブログを登録した場合は、ドメイン内の全ての記事がSearch Consoleで管理されます。例えばドメイン内の全記事について検索順位などを閲覧することができるようになります。
そのため、例えば一つのドメインを複数のサブドメインやサブディレクトリに分けてブログを運営している場合でも、全体を一つにまとめて管理できるようになります。
例えば…
https://example.com/inu
https://example.com/neko
．．．
https://syokubutsu.example.com
https://syokubutsu.example.com/sakura
https://syokubutsu.example.com/ume
・・・
というたくさんのURLがあった場合に、これらに共通するexample.com（ドメイン）で登録しておけば、全てのURLが管理できるイメージです。
１ー３ー２．URLプレフィックス
「URLプレフィックス」の方を選択してブログを登録した場合は、Search Consoleは「登録したURLプレフィックスで始まる全てのURL」の記事を管理します。
URLプレフィックスって何ですか？？
URLプレフィックスは、URLのことです。
さっきの例で説明しますね。
https://example.com/inu
https://example.com/neko
．．．
https://syokubutsu.example.com
https://syokubutsu.example.com/sakura
https://syokubutsu.example.com/ume
・・・
この例で、「https://example.com/inu」のような一つ一つが「URLプレフィックス」になります。
URLプレフィックス＝URLですね。
ちなみに、example.comはURLではないので、example.comは、URLプレフィックスとして登録できません。
Search Consoleは、URLプレフィックス（＝URL）を登録すると、そのURLプレフィックスで始まる全てのURLについて検索順位やキーワードなどの管理を行います。
＜例＞
https://example.com/を登録⇒
〇 https://example.com/inu（太字部分が一致）
〇 https://example.com/neko（太字部分が一致）
× https://syokubutsu.example.com（一致しない）
× https://syokubutsu.example.com/sakura（一致しない）
× https://syokubutsu.example.com/ume（一致しない）
ですね。
なので、サブドメインやサブディレクトリに分けてブログを運営している方は、各サブドメインやサブディレクトリ毎に、個別に検索順位やキーワードなどの分析を行うことができます。
分かりにくいねー。
１ー４．URLプレフィックスで登録する方法
では、いよいよ、「URLプレフィックス」でブログを登録する方法を説明します。
「URLプレフィックス」で登録すると、検索順位の計測や検索キーワードの表示は、登録したURLプレフィックス（URL）で始まる全てのURLについて行われます。
なので、登録したいURLプレフィックスをまず決める必要があります。
例えば、複数のサブドメインで複数のブログを運用している場合は、それぞれ登録するイメージです。
（例）
https://example.com
https://hoge.example.com
https://example.com/hoge1
https://example.com/hoge2
ちなみに、wwwの有無や、http、httpsについても、間違えずに正確に登録する必要がありますので、よく確認してください。
これらのURLを１つずつ順番に登録します。
下記のように、「URLプレフィックス」の入力欄に、登録するURLを一つ入力して、「続行」を押してください。
そうしますと、「Search Console」はドメインの所有権の確認を開始します。
確認結果が表示されるまでしばらくお待ちください。
１ー５．所有権の確認
所有権の確認は、勝手に他人のブログを登録していないかをGoogleが確認する手続きです。
Googleは、下記のいずれかの方法で所有権の確認を行います。いずれか一つでも該当すればOKです。逆に、どれにも該当しない場合は、いずれかの方法で、自分のブログであることを証明する必要があります。
- HTMLファイルで証明
「Google Search Console」から指定されたHTMLファイルが、ブログのデータを保管しているサーバの所定フォルダにアップロードされている。 - HTMLタグで証明
「Google Search Console」から指定されたHTMLタグが、ブログのトップページのHTMLファイルの<head>セクション内に挿入されている。 - Google Analyticsで証明
「Google Analytics」のトラッキングコードが、ブログ内の各ページの<head>タグの直後に貼り付けられている。 - Google タグマネジャーで証明
「Google タグマネジャー」のアカウント（コンテナの公開権限）が設定されている。 - DNSサーバーで証明
「Google Search Console」から指定されたTXTレコードが、ブログのDNSサーバに設定されている。 - その他
ブログが「Blogger」で作成されている。
難しいよ～
後で具体的なやり方を説明しますから、辛抱してくださいねー。
所有権の確認は、上記のどれか一つで良いので、なるべく簡単なのを選べばOKです。
Bloggerを使っている人が一番簡単ですが、それ以外ではGoogle Analyticsが簡単です。Bloggerを使っている人と、Google Analyticsを登録済みの人は、所有権の確認が一瞬で完了します。
なので、Google Analyticsの登録を先に行っておくととても楽です。
Google Analyticsの登録方法は、こちらの記事に書いてありますので参考にしてください。
【Google Analytics】の設定方法／Blogger／Cocoon
１ー５ー１．所有権が確認できた場合
所有権の確認ができた場合、下記の画面が表示されます。
１つ目のURLの登録はこれで終了です。この画面で「完了」を押してください。
そうすると、下記のような「Search Console」のホーム画面に戻りますので、引き続き２個目以降のURLの登録を行います。
戻りましたら、左上の▼印の部分をクリックして、下記のように「プロパティを追加」をクリックしてください。
そうすると、下記のように、再び「プロパティタイプの選択」画面になります。
１個目と同じように、２個目以降のURLを登録してください。
１ー５ー２．所有権が確認できなかった場合
所有権の確認ができなかった場合は、下記のような画面が表示されます。
この中からどれでもよいので、ご自身に都合の良い方法を選んで所有権の確認を行います。
所有権の確認は一つだけでも大丈夫です。
が、万が一、所有権確認に使ったHTMLファイルを消してしまったり、HTMLタグを消してしまったりすると、Google Search Consoleが突然使えなくなりますので、できれば複数の方法で所有権の確認を行っておいた方が安心です。
１ー５ー３．所有権の確認方法
１ー５ー３ー１．HTMLファイル
「HTMLファイル」を選択すると、下記のような画面が表示されます。
この画面から、HTMLファイルを一旦ご自身のPCにダウンロードしてください。
そして、このHTMLファイルを、指定されたアップロード先にFTPソフトなどでアップロードしてください。
アップロード先は、ブログのファイルが保管されているフォルダになります。
その後「確認」を押すと、「Google Search Console」は所有権の確認の処理を開始します。
１ー５ー３ー２．HTMLタグ
HTMLタグを選択しますと、下記のようにHTMLタグが画面に表示されます。
画面に表示されたHTMLタグを、ブログのトップページのHTMLファイルの<head>セクション内にペーストしてください。
なおWordPressのテーマにCocoonを使っている人は、HTMLタグのペーストを簡単に行う方法がありますので、この記事の後ろの方を見てください。
その後「確認」を押すと、「Google Search Console」は所有権の確認の処理を開始します。
１ー５ー３ー３．Google Analytics
Google Analyticsを選択しますと、下記のような画面が表示されます。
「Google Analytics」のトラッキングコードをブログ内の各ページの<head>内の最初の要素として貼り付けたら「確認」を押してください。
そうすると「Google Search Console」は所有権の確認の処理を開始します。
１ー５ー３ー４．Googleタグマネージャー
Googleタグマネージャーを選択しますと、下記のような画面が表示されます。
「Google タグマネジャー」のアカウント（コンテナの公開権限）を設定したら「確認」を押してください。
そうすると「Google Search Console」は所有権の確認の処理を開始します。
１ー５ー３ー５．ドメイン名プロバイダ
ドメイン名プロバイダを選択しますと、下記のようにTXTレコードが画面に表示されます。
この画面で「コピー」を押すとTXTレコードがクリップボードにコピーされますので、あなたが現在使っているDNSサーバに設定してください。
DNSサーバにTXTレコードを設定する方法は、各社のDNSサーバのマニュアルを確認してください。
ムームードメインのDNSサーバにTXTレコードを設定する例を下記にまとめてありますので、よかったら参考にしてください。
【新Search Console】ドメインプロパティの登録手順
TXTレコードをDNSサーバに設定したら、上記画面では見えないですが、下の方に「確認」ボタンがありますのでクリックしてください。
「Google Search Console」は所有権の確認の処理を開始します。
１ー５ー３ー６．Cocoonを使っている人
その他、WordPressのテーマにCocoonを使っている人は、所有権の確認を簡単に行う方法があります。
Cocoonの場合、HTMLタグの「content属性値」の部分だけを使って所有権の確認を行えます。content属性値は、下記の図の黒で塗りつぶした部分です。
簡単ですのでやってみましょう。
まず、WordPressの管理画面の「Cocoon設定」を開いて、「アクセス解析・認証」タブをクリックしてください。
下記のような画面が表示されます。
この画面の中に、下記のように「Google Search Console ID」の欄がありますので、先ほどの「Content属性値」を入力して「変更をまとめて保存」をクリックしてください。
そうしたら、下記の画面の「確認」を押してください。
これで「Google Search Console」は、所有権の確認の処理を開始します。
ちなみに、Cocoonに興味を持った人はこちらの記事から設定できますので、見てみてください。
【簡単】WordPress無料テーマCocoonのインストール方法
１ー５ー4．所有権の確認を後から追加する方法
なお、所有権の確認は、いつでも追加することができます。
追加する場合は、下記の「Google Search Console」のホーム画面から、「設定」＞「所有権の確認」をクリックしてください。
そうすると、下記の画面が表示されます。
この画面から、
- HTMLファイル
- HTMLタグ
- Google Analytics
- Googleタグマネージャー
- ドメイン名プロバイダ
のどれかを選んで、所有権の確認の設定を行ってください。
２．Google Analyticsとの連携
Google Search ConsoleにブログをURLプレフィックスで登録した場合は、Google Analyticsと連携させることができます。
連携させると、Google Search Consoleが計測したデータを、Google Analyticsからも見ることができるようになりますので大変便利です。
連携のさせ方は下記の記事を参照してください。
【Google Analytics】Search Consoleとの連携方法
ちなみに、「ドメイン」を選択してブログを登録した場合は、「Google Search Console」を「Google Analytics」と連携させることができません。
連携させたい方は「URLプレフィックス」で登録するようにしてください。
３．Search ConsoleにURLプレフィックスでブログを登録する方法まとめ
Google Search Consoleは、ブログの検索順位を上げるために必要ないろいろな情報を教えてくれる大変便利なツールです。
登録の手順は、とても難しいことをやっているように見えますが、実はやっていることは単純です。
まずは一度やってみるとわかると思います。
ぜひ登録してみてください。
